プエルトリコの商船で拾った金のかんざしを片手に
2千ドルで売り飛ばされた女王の下に走る
そんな俺の横で眠るのは妹の親友グロッサリー
二人出会ったネオングラスの晩に抜け出したまま
振り返れば砂嵐は遥か後方で舞い果てて
行く手を塞ぎそうな物はといえばお前の愛だけさ
風に潮の香りが混じればもうすぐに見えるだろう
日当りの良いオレンジを狙って爆心地だった港町
連れ出してみれば女王陛下は呑気な暮らしぶりだった様で
チェットベイカーに逢いたいなんてせがむお嬢さん
その町で女王を殺して逃げる馬車でのウェディングベルは
2千ドルとかんざしを足して釣りも来ない程さ