僕はビートルズを辞めた

僕は恋人のお陰で
やっとバンドを辞められた
僕が辞めたバンドの名前は
ザ・ビートルズ

名曲をいっぱい作って
沢山の金を手に入れた
白いピアノも買ったし
ノーベル賞だって獲った

みんな不思議に思うだろ
悩みなんて一つもないだろうって
何処へいくにも顔パスで
入国審査も必要ない

最高の生き方をして
人に尊敬されて
伝説になってみたって
それは僕の欲しいものじゃなかった

愛を求めていたんだ
僕の最低な部分を
僕一人の事だけを
全部認めてくれるような

その白く長い指で
そっと頭を撫でて
僕が眠りにつく前に
眠ってしまうような

お前の愛情を必要としてた

僕は恋人のお陰で
やっとバンドを辞められた
そのバンドはなんだっていい
記憶に残るものだったら

今後は憧れのソロ活動
誰にも誤解されずに
白いピアノで小さな
うさぎのような音を出す

みんなあいつは終わったと
口を揃えて言うはずなんだ
せっかくの才能を丸ごと
ドブに捨てたようなもんだ

最高の生き方をして
人に尊敬されて
伝説になってみたって
それは僕の欲しいものじゃなかった

愛を求めていたんだ
僕の最低な部分を
僕一人の事だけを
全部認めてくれるような

その真っ直ぐな感情で
ほとんど溶け合うように
抱きあいながら心が
引き裂かれていくような

お前の愛情を必要としてた

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