ピアノガールナイチンゲール

扉の向こう 銀幕の女優の卵達の玉子焼き
幕を上げよう 代役を立てよう
開演までは10分もない
君は何処に居るの
お伽話のヒロインは客席の中

楽屋口を抜け人も疎らな階段を駆け上がれ
ニ階席 その後ろの方にきっと居るはず

ピアノの中に落した僕の心を
誰よりも上手に弾ませて

慌てた手を握る指に余計な力なんて入ってない
化粧直ししてる間ももう待ってられないんだ
君が少し微笑んだから 真っ赤な絨毯が滑り台に
滑り台になる

舞台袖で助監督が言う
「どうも平凡過ぎる娘だな」
そいつを突き落として さあ出ていこう
きっと出来るはず

ピアノの中に落した僕の心を
誰よりも軽やかに叩いてくれ

さあこのステージが終わる頃には ちょっとした騒ぎになるだろう
人は美しさってこういうものかって 分かるようになる
分かるようになる

ピアノの中に落した僕の心を
誰よりも上手に弾ませてくれ
ピアノの中に落したみんなの心を
誰よりも軽やかに叩いてくれ
ピアノガール ナイチンゲール

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です