涙の一滴

この街にどこか
座れるところはないのか

ピンクの柔らかい脚を出した女と
片脚を失った松葉杖の男

交互に通り過ぎる
蕎麦屋の前

みんなみんなみんな
星が生まれたその時に
流した涙の一滴

虹をくぐってぶら下がって
見ている奴がいる

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