熱狂

祭囃子が聞こえる
遠く風を伝って散らばる
甲高い音の太鼓
雨のように落ちる蝉の音
目をつむって感じてごらん
暗がりの向こうにさ
段々と赤い提灯が見えてくるだろう
誰かに笑われたって構わないじゃん
自分だけのやり方で今 熱狂

夢中になっているような
あんたの顔が好きだって
彼女言ってたよ
どんなだか思い出せなくても
目をつむって感じてごらん
雷と月の夜に
人間が作った音楽ってやつを聞いている
僕にもできそうだって思ったはずさ
自分だけのやり方で今 熱狂

唇が勝手にものを言ってるみたいだ
指が勝手に書いているみたいだ
そんな風に見える時
彼は沸き立つ温泉の中に潜って落し物を探してる
しばらく息を止める勇気さえあればきっと君にもできるはずだよ

魚の群れが足元を
鳥たちが頭の上をまわってる
飛べないし泳げない
僕らはいつも羨ましい
でも目をつむって感じてごらん
想像力の物置きが
開けられるのを錆び付きながら待ってるよ
人にどう思われたって別にいいじゃん
自分だけのやり方で今 熱狂

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