嘘っぱちナポレオン

なんにも知らない君のこと
勝手に想像しているよ
君はカードの裏側に
素敵な挿絵を書いている
多分そんな人で
多分変わった絵だ

なんにも知らない君のこと
勝手に想像しているよ
昨日は作品展があり
今日は疲れて眠ってる
多分そんなとこで
もしそうだったらいい

ナポレオンは昼寝の達人
誰にも寝顔を見せないでいたらしい
だから君はナポレオンじゃないね
僕に寝顔を見せている

君の名前を知った後でさえ
絵を描いてないと知った後でさえ
知らない君は増えていく
だから僕は英雄チックな物腰で
君を誘おうと思うんだ

なんにも知らない君のこと
勝手に想像しているよ
君は下高井戸に住んでいて
恋は要らないと思ってる
多分そんなとこで
もしそうだったらいい

なんにも知らない君のこと
勝手に想像しているよ
地下鉄のホームで
風に吹かれながら
もう何本も
電車を見送って

ナポレオンは昼寝の達人
誰にも寝顔を見せないでいたらしい
だから君はナポレオンじゃないね
僕に寝顔を見せている

君の口癖を知った後でさえ
住んでる所を知った後でさえ
知らない君は増えていく
だから僕は革命的な心づもりで
君を誘おうと思うんだ

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