全身で生きろ

耳を疑って
目を疑って
青春は作られていくものですから
何もかも信じてしまうようになった
お前は帰って眠りなさい

例えば夜の星空に
郵便を投げ込むように
いつかの遠い北極に
オーロラが広がるように

全身で生きていれば
それだけで物語
実現するかどうかなんて
取るに足らないことだよ

人を疑って
人を裏切って
青春は作られていくものですから
自分だけが真っ当だと思っている
お前は帰って眠りなさい

例えばその金魚鉢に
ビー玉を投げ入れた時
水面が砕けて飛んで
笑ったように聞こえた時

全身で生きていれば
それだけで物語
誰に聞いたとかそういうのは
もう無しにしようじゃないか

分からないことを
分からないままに
汚いものを
汚いままに
寂しい時は
寂しいと言って
美しいものに
泣いてしまったよ

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