汽車の走る田舎

素面の雨 いくら黄昏
この指とまれそら
今来た道をただ
帰っていくだけ

踏切待ち 豆腐屋の匂い
カラカラに渇いた
石炭を積んだ汽車が
走り抜けていく

行き場をなくした踊り子の影
死に目を見せない老いぼれた猫

ずぶ濡れの
お前が探してた
幸せってこれか

醤油の香りが抜けきれない僕ら
生きてる世界が狭すぎる

冗談じゃねえよと誰もが思ってる
田舎は味方で街は敵
商売は芸術とは違うんだ
日比谷で見かけた吊り広告
僕は厠を探してる
薄汚え

冗談じゃねえよと誰もが思ってる
田舎は味方で街は敵
商売は芸術とは違うんだ
日比谷で見かけた吊り広告

おしくらまんじゅう
痛いの痛いの飛んでけ

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